香りのあるお花7選

皆様、こんにちは(^^♪
朝晩冷え込み寒い日が続きますが、外出すると少しつづ春の訪れを感じる季節となりましたね!
弊社Embellish Inc.は生花事業部・アーティスト事業部・オンライン事業部の花部門の他にカウンセリング事業部という部門も展開しております。
カウンセリング事業部は完全ご紹介制で、カウンセリングセッションやアロマトリートメントの施術も行っているんです。
アロマトリートメントの施術で使用するエッセンシャルオイルは花木から抽出された髙純度のものを使用しております。
さて、本日はアロマの知識をもとに花の香りについてご紹介いたします。

1.香りと記憶
2.香り豊かな切花7選
2-1.スイートピー
2-2.フリージア
2-3.ストック
2-4.リューココリーネ
2-5.バラ
2-6.オーキッド類(蘭系)
2-7.ユリ
3.まとめ

1.香りと記憶

皆様は街を歩いているときに、ふとした瞬間香った香りに「あっ!この香り懐かしい。」、「大好きな彼や彼女が良くつけていたな…。」「あの日のこと思い出すなぁ…。」といった気持ちとともに、懐かしい思い出が回帰されることがあるのではないでしょうか。きっと誰しもが経験したことがあるかと思います。
嗅覚は人間の五感の中で唯一脳の扁桃体と海馬という記憶と感情を処理する部位に信号を送ることができるのです。そのため、香りを感じた瞬間にその当時の記憶と感情が蘇るのです。
特に春時期は香り高い花が店頭にたくさん並びます。草花は芽吹く季節は花の色合いも優しく柔らかな印象のものが多く、香り豊かなものが多く出回っています。
春の花々の魅力やお香りをぜひ店頭でも直接感じていただけたらと思います。

2.香り豊かな切花7選

2-1.スイートピー

春の切花の代名詞ともいわれるスイートピー。甘い香りの豆(Sweet Pea)という意味のネーミングとカラフルな色合いがふと甘いお菓子を連想させます。スイートピーの花言葉は、「門出」、「優しい思い出」です。ひらひらとした花弁が軽やかで羽のような姿を連想されることからこのような花言葉がつけられたといわれています。
スイートピーは香水の原料としても有名で、香りは3つに分けて楽しまれています。まず、バラやヒヤシンスのような女性的で甘い香り。ブドウのようなすっきりとしたフルーティーな香り、柑橘系をメインとしたフレッシュで爽やかな香り。ヨーロッパではスイートピーのこれらの香りにはリラックス効果があるのではないかと考えられており、親しまれています。

フリフリとした花形がまるで蝶の羽のように美しいスイートピー。
その柔らかく優しいビジュアルは見る人の心を和ませてくれることでしょう。

2-2.フリージア

春を代表するフレグランスフラワーのフリージア。フリージアはバラに勝るとも劣らない強い芳香で、この時期にだけ味わえる贅沢な香りです。
フリージアはその控えめで愛らしい花姿から、「あどけなさ」、「純潔」、「多くの人に愛されてきた」、「友情」と言った花言葉があります。
フリージアはつぼみの状態から開花するまでお楽しみいただけるお花でとても長持ちです。フリージアの開いた花弁はとびりエレガントで金木犀にも似たフルーティーな香りです。フリージアの香の成分には体の緊張を優しくほぐしてくれる効果があるといわれています。

2-3.ストック

ストックの名前の由来は、スキーのストックとも同じ意味で、茎がまるで木の幹のようにしっかりとしていることに由来するといわれています。
ストックの香りは、カーネーションと似ていて、クローブのようなスパイシーな香りとほのかに甘いパウダリーな香りが合わさった「オイゲノール」と呼ばれる強い芳香が特徴的です。この「オイゲノール」はほとんどの香水に含まれる香りの要素とされており、ストックの香りにはこの成分が50%近くも含まれていることが分かっています。
ストックのフワフワとした花弁は花束の名脇役であり、まさに春を感じる香りと言えますね。

パステルカラーのストックが店頭に並ぶと春を感じることができます。
ストックは花付きがよく1輪でもボリューム満点です。

2-4.リューココリーネ

リューココリーネは基本的に桜餅やバニラを感じさせる甘い香りが特徴的です。香りの強さは、その花の小ささから微香ではありますが、拡散性が高く、風などに乗って遠くまで広がりやすいという特徴もあります。
リューココリーネは小ぶりで上品な雰囲気のあるお花なので、お花束やアレンジメントのアクセントとしてもオススメの花材です。

写真右上の花・リューココリーネ
フラワーアレンジメントや花束に香りのアクセントを添えてみませんか?

2-5.バラ

バラはたくさんの品種があり、種類によって香りの特徴が違います。
もっともバラの香りを連想させる代表的な香りは、甘く優雅で女性らしさを感じる香りではないでしょうか?この香りはダマスク・クラッシックと呼ばれ、古くから香水やローズウォーターなどに使用されてきました。現在でもバラの香りの定番と言えばダマスク・クラッシックがメインとなっています。
バラは現代までに様々な種類の交配を繰り返し、多くの種類が誕生しました。そのため、たくさんの種類が存在しますが、大きく分けて8種類に分類されます。

【バラの香りの分類】

1.ダマスク・クラッシック
2.ダマスク・モダン
3.スパイシー
4.ティ-
5.フルーティー
6.ブルー
7.ミルラ
8.その他

まず、1種類目は、香りの代表格、ダマスク・クラッシックです。
ダマスク・クラッシックはバラの香りとして想起される代表的な香りです。豊かで華やかな甘さがあり、ゴージャスな印象を受ける人も多い香りと言えます。クラシックと称される通り、ヨーロッパ原産種のバラに象徴される香りです。

ブルー系の香りのバラ・カレン
淡いパープルの色味が上品な香りとマッチして空間を可憐に演出してくれます。

次に、ダマスクモダンは、ダマスク・クラシックよりも強い香りで、フローラルさと甘さを感じられる香りです。クラシックよりも後に出回ったバラに多い香りで、甘さよりもフレッシュさが強く感じられるでしょう。
3種類目のスパイシーは、甘さの中に少しスパイスの刺激が効いた香りです。オールスパイスやクローブといった甘い印象があるスパイスに近い香りがします。強い甘さはなく、スッキリとした落ち着いた香りが好みの方にオススメです。
4種類目、ティーは、紅茶を連想させる香りが特徴です。甘さやフローラル感が強すぎないため、控えめに香り立つ上品さも兼ね備えています。バラの芳醇で情熱的な印象の中に、奥ゆかしさも感じられる香りです。
5種類目、フルーティは、甘さと爽やかさを兼ね備えた果実系の香りです。桃やリンゴの香りに例えられることもあり、フレッシュでみずみずしい印象を受ける方も多いことでしょう。通常のバラの香りよりも、可愛らしい印象を受ける香りの特徴があります。
6種類目、ブルーは、ダマスク系とティー系を兼ね備えた香りです。バラ本来の甘さの中に、上品な紅茶のような香りが感じられることでしょう。香りを嗅いだ方の中には、森林の爽やかで深みのある香りとしてお楽しみいただくケースもあるようです。
7種類目、ミルラ(アニス)は、バラにスモーキーさが追加されたような香りが特徴的です。ハーブの八角と似た雰囲気があり、バラの青々しい香りも同時に感じられます。落ち着いた香りが好みの方はミルラ系のバラの香りがおすすめです。
そのほかにもバラの香りを構成する成分には以下の種類があります。

【バラの香りを構成する成分一覧】

・ダマスク・スウィート
・ティー・フローラル
・ティー・バイオレット
・ティー・フェリノック
・ハーバル・グリーン
・フレッシュ・グリーン
・ウッディ―・ハニー
・ロージー・ワックス

ダマスク系の香りは甘めでフェミニンな印象を受けますし、ティーやフレッシュ、スパイシーとつく香りは爽やかな印象を与えます。グリーンとつく成分は、針葉樹や草原を想起させるような香りです。
バラの香りを構成する成分は様々な効果が期待でき、鎮静・安眠・。ストレス軽減に効果的です。バラに含まれているティーローズエレメントという成分には高い鎮静効果があります。ティーローズエレメントの鎮静効果は非常に高く、安眠効果があることで有名なラベンダーよりも高い効果があることが分かっています。また、バラの香りには血中のストレス値を低減する効果も期待できるのです。
香るバラ専門のバラ農園、増田バラ園様は、自然の循環の中でしっかりと存在し、自立した力をもつバラを育てる、自然のままのバラの香りで手にした人に癒しを与え本来の姿に導くことをコンセプトにされているバラ農家様です。
バラは品種によって香りも様々です。ここでは香りのバラの一部をご紹介いたします。ダマスク系の香りの代表と言えば、イブピアッチェ・イブペーシュ・イブカルマン・フレジエ・フレーズバニーユ・バルバパパ・イントゥリーグ・ボンボンブラン・ブレッチェン・ポぺルカ・フランメフランベ・サシェスジェ・シャンテポー・ポマンダーなどです。ミルラ系の神秘的なローズの香りの品種は、フェアビアンカ・ロゼドリュヌがあります。ブルー系の香りの品種は、夜来香(イエライシャン)をはじめ、ブルーパフューム・モーヴギモーヴ・プルプルパル。
最後に、ティー系の香り、黄色いバラジャンヌダルクです。
香りのバラは、多様な品種と香りの種類や成分の違いにより、異なる雰囲気をも持ち合わせている花なのです。
皆様もお気に入りのバラの香りを見つけてみてはいかがでしょうか?

ダマスク系の香りの代名詞・イブピアッチェ
甘くフェミニンな香りが店頭に広がります。

2-6.オーキッド類(蘭系)

オーキッド類(蘭系)のお花はその華やかな見た目で楽しめ、香りも楽しめる種類があります。胡蝶蘭の美容成分や香成分を抽出して作られた香水や美容液やクリームなども販売されていますね。
蘭は多年生植物で、約2万種類ほどと言われており、香りも様々です。
蘭の香りは、グリーンフローラルで透明感のあるものや、シナモンのようなスパイシーさを感じる香り、ハニーでアニマリックな香りを放つ種類もあります。
香りのある蘭と言えば、シナモンに似たスパイシーな香りと、樹脂系のバルサミックな香りを併せ持つ独特の芳香を放つ、カトレアが有名ですよね。
また、オンシジュームのシャーリーベイビーはチョコレートやバニラに似た甘い香りが特徴的です。
実は一般的に販売されている胡蝶蘭には香りがほとんどありません。人の嗅覚では胡蝶蘭から放出されるかすかな香りは感じることができないといわれています。香り自体はまずかにあるものの、感じることができる人は少ないそうです。
胡蝶蘭には香りがないと一般的に認知されたことで、開店祝いなどに胡蝶蘭を贈る文化が定着した一因になったとも言えますね。胡蝶蘭のように、見た目が豪華で香りが少ない花だからこそ、贈答品として人気があり、贈り物の文化が根付いたのではないでしょうか。
香りがほとんどないとはいえ、胡蝶蘭にはたくさんの品種が存在し、その中には比較的香りを感じる品種も存在します。

【香りのある胡蝶蘭原種】

1.ビオラセア
2.アマビリス
3.シレリアナ
4.テトラスピス

ビオラセアは香りある原種の胡蝶蘭として最も有名です。地域によって少し色は変わりますが、ピンクや紫系の花色が一般的です。甘くスパイシーな香りがします。
アマビリスは、大輪系胡蝶蘭の元となった原種で、白い花色をしています。この品種は日本でも販売業者が多く、比較的ポピュラーなので入手しやすい品種と言えます。さわやかでグリーン系の香りが特徴的な蘭です。
シレリアナはピンク色の胡蝶蘭の元となった原種です。ピンクや黄紫などの花色をしています。テトラスピスは暑い地域に生息しており、白の花色が一般的です。シレリアナはゆりのような甘く強い香りがします。
テトラスピスは、インドネシア付近のかなり暑い地域に生息している原種胡蝶蘭で、白く星型の花弁がエキゾチックな雰囲気を纏っています。エキゾチックな見た目とは異なり、石鹸のようなさわやかな香りです。
蘭は陽射しの中や気温が高いと香る花、夕方以降に香る花、開花してすぐと花の終わりの花で香りが違うものなど、香り方も品種によってそれぞれだといわれています。
蘭系は品種や香りの知識を知れば知るほど奥が深いですよね。

開店お祝いや企業様への就任御祝い等、贈答品として一番需要の高い大輪系胡蝶蘭。

2-7.ユリ

ユリは、甘くフローラルな香りが特徴的で優雅な香りを放ちます。この香りは、花びらの中に含まれる成分によって作られています。ユリの香りは、多くの人に獲って上品で優雅な香りとして知られており、芳香剤や香水、スキンケア製品などにも広く利用されています。
ユリの香りは、数十種類以上の成分からなる複雑なものです。品種や開花時期によっても香りの成分は異なります。一般的な傾向としては、次のように品種ごとに特徴的な香りの成分があると言われています。
まず、オリエンタル系のユリは、ジアセチルやヘキサナールといった成分はあまり検出されず、代わりにベンジルアルコールやベンジルアセテートといった成分が主要となっています。
アジア系のユリは、ジアセチルやヘキサナールと行った成分が多く検出され、甘くフルーティーな香りを有しています。
ロングフラワリング系のユリでは、ジアセチルやヘキサナールといった成分が少なく検出され、代わりに、リナロールやゲラニオールといった成分が主要となっています。
これらユリの香りには、リラックス効果、抗うつ効果、睡眠改善効果などがあると言われています。ユリの香りは緊張感を和らげる作用もあり、香りを嗅ぐことで、緊張した神経をリラックスさせ、精神的なストレスを軽減することができるのです。ユリの香りは疲れた心や体を癒すためのアロマセラピーとしても利用されています。

真紅のユリ・ファイヤーボルト
比較的強い芳香のユリで、鮮やかな赤が目をひく華やかさを持ち合わせています。

3.まとめ

今回のブログでは香りのあるお花について記載しました。
春は出会いと別れの季節、大切な誰かへ、春の香りをまとったフラワーギフトを贈ってみてはいかがでしょうか?
香りのギフトは春の訪れとともに、ギフトを受け取った方にとってその日の思い出が優しく蘇ってくることでしょう。
春らしく淡い色合いのふんわりとしたラウンドブーケやアレンジメントはもちろんのこと、グリーンを多めに合わせて春の芽吹きを思わせるデザインにしても素敵な演出と言えるでしょう。
送別花などには春のお花に個性の光るネイティブフラワーをミックスしたユニセックスなスタイルもオススメです。
弊社では、フラワーギフトはもちろんのこと、オフィスや店舗イベントスペースやポップアップイベントなどに花の演出も行っております。
花の総合演出やギフトなどはぜひ一度当店スタッフにご相談くださいませ。
それではまた次回のブログでお会いしましょう!