母の日終わりに思う事2023年5月

皆様こんにちは!
今年もたくさんのお客様から母の日のご注文をいただきました。お問合せ・ご来店・ご注文いただきました皆様に心より御礼申し上げます。
生花業界では皆様もご存じの通り、母の日はもっとも忙しい時期の一つと言えます。
今回のブログでは花屋社長の私が母の日終わりに思う事について投稿したいと思います。

1.2023年母の日の動向

まず、2023年の母の日の動向としては、
①コロナ明けということもあり直接プレゼントやギフトを手渡しした
②体験型(食事や旅行など)ギフトをプレゼントした
③母の日着で贈り物を贈った、もしくは手渡しでフラワーギフトを贈った
大きく分けて3つのパターンが見受けられました。
前年の2022年と比較して、花以外の選択肢も多かったため、生花業界自体の盛り上がりには欠けていたような印象でした。
店頭での動きとしては、フラワーギフトの定番として人気の高い「カーネーション」は全て完売し、鉢物よりも花束・アレンジメントの需要が高まっていた印象でした。また、前日・当日のお問合せやご注文も多く、店頭ではお客様にお待ちいただくシーンもありました。
当日はお子様連れでご来店される方も多く、店頭で自由にお好みのお花を選んでいる姿が印象的でしたね。

2.子供たちの発想力の素晴らしさに感動

当日ご来店いただいたお子様たちはとても楽しそうにお母様やおばあ様へのプレゼントを選んでいました。お子様お一人お一人とても個性があり、豊かな発想力を発揮していましたね。
例えば、アリアム、てまり草、イキシア・アクアマリン、ひまわりで花束を作ったお子様がいらっしゃいました。アリアムとてまり草を手に取り、「丸くて可愛い!!」と目を輝かせてお花を選んでいました。
私たちフローリストではなかなか選ばない花合わせですが 、その独創的な発想から、私たちは多くの気づきを得ることができ、インスピレーションがわくのです。
お子様たちが持ち合わせた自由かつ豊かな発想力はフローリストとして学ぶことが沢山ありますね。フラワーアレンジメントの世界に正解はなく、私たちフローリストは花をもちいて新しい価値を創造し続けることが求められています。美しい花合わせにこだわり、それを追求し続けるだけでないく、自由にのびのびと個性を発揮し発想力を高めていきたいですね。

アリアム・てまり草・ひまわり・イキシア・アクアマリンの花合わせ

3.柔軟な対応力

母の日の定番と言えばカーネーションですよね。前回のブログで母の日の起源についてお伝えしました。母の日は亡き母への想いをカーネーションに込めて贈ったことが始まりと言われています。
生花業界はこの起源を尊重し、母の日用にカーネーションの鉢花や切花を仕入れて店頭に並べます。カーネーションのように毎年定番の商材に関しては、仕入の際にお客様と同じ目線で、定番商品を「いつものカーネーション」ではなく、新鮮なもののようにお感じいただけるよう検証を重ねて品種を選定していきます。定番の商品であっても新しい印象を持っていただけるかどうかはフローリストの力量が問われるところと言えるのではないでしょうか?
前年と同じように、カーネーションを仕入れて店頭に並べるのではなく、今年は「どんなデザインのフラワーアレンジをしようか」、「合わせる花材は何を仕入れようか」、「どのようなスタイルを生み出そうか」、「赤やイエロー・オレンジなどスタンダードな色味ではなく、自社の強みを生かしデザインするためにどの花色を仕入れようか」など、様々な協議のもとに2023年のスタイルを完成させていきます。
あらゆる検証のもと花材を選定し、最も良い等級のものを手配し、事前にできる準備は万全に整えておきます。
準備を整えたうえで、母の日期間店頭で求められるのは、臨機応変な対応力と言えるでしょう。私は今までいただいたオファーをお断りしたことがありません。なぜなら「できません。」ではなく、「できる方法を考える」からです。どうしたらできるか、臨機応変に対処していきます。
直前ギリギリまでできうることは最善を尽くせる会社でありたいと思うのです。

4.母の日早割特典について

母の日は生花業界の繁忙期の一つでもあり、当日の混雑を避けるため、昨今「早割」などの対応をとられている花屋さんも多くみられるようになりました。指定する期間内に受注を受けて、その期間を越えた場合は購入できないシステムを取っているようです。 生花業界では「母の日は物日(業界の繁忙期を物日(ものび)という言い方をします)だから、指定期間内の受注受付のみ対応する」というスタンスが一般的ですが、弊社では直前までお客様のニーズにお応えしたいと考えております。
来年は弊社でも「母の日早割」のクーポンを発行する予定です。10%オフクーポンもしくは送料無料のクーポンを発行致します。
「母の日早割」のクーポン発行で早期割引特典はお付けさせていただきますが、来年も前日・当日の受注はもちろん受付致します。「早割期間内に注文できなかった…。」という場合も安心してご利用いただけます。
ライフスタイルも多様化する中で、弊社ではオンラインでのサービスを更に拡充し、「いつでもどこでもご注文可能」な状態に整えていきます。

5.改良を重ねてよりよいサービスの提供へ

毎年繁忙期がひと段落して思いを巡らせることは、今回ご来店・ご注文・お問い合わせをいただいたお客様に満足のいくサービスが提供できていただろうかということです。どんなに忙しい時であっても1人でも多くのお客様に喜んでいただけるサービスの提供ができるよう精進したい。今の自分に満足することは決してなく、繁忙期を終えるとまた新しい1日のために気を引き締めて臨むのです。
人間が行うことに完璧はありません。自分の至らなさを反省し、どうすれば改善できるか熟慮し実践する。その繰り返しによりサービスの質が向上していくのではないかと考えています。日々見直しを繰り返し、改良を重ねてよりよいサービスの提供に努めていきたいと思うのです。
また、毎年トレンドは変わっていき、ニーズも多様化していきますよね。
適宜時代に合わせてアップデートしていく。お客様にとってより優れたサービスとは何か?常に追求し、日々理想を追い求めています。
まだ見ぬお客様方の笑顔のために…、明日もまた店頭に立つのです。

2023年5月14日母の日当日の店頭風景
たくさんの切花や枝物が店頭に並びます。

6.2023年母の日を通じて

母の日を終えて、母の日に限らず、日常に花のある生活の素晴らしさに改めて気づき、花や植物を通じてお客様を笑顔にしたいと感じました。
花や植物は人々の心を癒し、時に寄り添い、笑顔や幸福感を与えてくれます。
生花業界に従事する者として、花や植物の素晴らしさを日本中、世界中にお届けしたい。弊社の「世界中を花で美しく彩り、花や植物で人々を笑顔に」という企業理念の実現のため、今日も新しい一歩を踏み出していきます。
たくさんの方の心に花や植物の素晴らしさが届きますように…。

2023年母の日に制作した特大花束
心を込めて1点1点お作りします。