花屋社長の私が大切にしていること【人材編2】

皆様こんにちは!
先日の社長のひとりごとブログでは、花屋社長の私が大切にしていること【人材編】について書かせていただきました。
(詳しくは前回のブログをご覧くださいませ!)今日はその続編です。
なぜ素直な人が成功するかについて書いてみたいと思います。

  1. 1.異業種からフローリストになる(私の場合)
  2. 2.生花業界について
  3. 3.強みと弱みを知る
  4. 4.具体的な対策を立て実行する
  5. 5.なぜ素直な人が成功できるのか
  6. 6.まとめ

1.異業種からフローリストになる(私の場合)

昨今どの業界も人手不足が続いていますね。弊社は求人サイトに経験者優遇・未経験可と掲載しています。異業種からでもフローリストになること自体はできます。
私自身も業界に入ったのは、29歳の時です。異業種からの転職でした。
もともと、将来弁護士を目指していましたし、自分の人生の中で花屋になりたいと思ったこともありませんでした。
花道を習っていたわけでもないし、フラワーアレンジメントのレッスンを受けたこともありませんでした。全くの未経験からフローリストになったのです。
前回のブログでもお伝えした通り、自分の中でフローリストになる!と決めた瞬間がありました。

2.生花業界について

花屋業界は10代から花屋を目指し、園芸高校に進学する方も多くいらっしゃる業界です。また、ご実家が生花店を営んでおり、幼少期から花屋の環境で育ったため、当然のように花屋になられた方もいらっしゃいます。
昔は花屋になるために丁稚奉公に出ることもあった時代もあるようです。「15歳からこの業界に入って、ずーっと花屋人生を送ってきたよ」とおっしゃる先輩方のお話もお聴きます。

すでにフローリストとして活躍してる方々と比較すると、当時の私は10年以上キャリアの差がありました。
客観的な事実としてキャリアの差があることは変えようのない事実だったのです。

3.強みと弱みを知る

そこでまず、この10年の差をいかに埋めるかを考えることにしました。
私は前職が法律や医療関係だったこともあり、バックグラウンドとして頭脳を駆使することは得意。物事を分析したり、俯瞰して状況を判断することもできる。法律事務所勤務時代は法人営業や秘書の経験もあったため、営業力やタスク管理能力にもたけている。
自分の強みを探し、それらをどのようにこの業界で活かすことができるか推考しました。
自分の強みを把握したら、次に弱点を洗い出しました。
私に足りていないのは、花を活ける技術と花や植物の知識だということに気づき、この部分を徹底的に極めることにしました。10年のキャリアブランクを埋めるためには、この部分を重点的に補完すればいいのです。
何から優先的に習得したらよいか自分の中で優先順位をつけることができたので、花の技術を最短で習得するルートが見えたのです。

4.具体的な対策を立て実行する

自分に必要なタスクが見える化できたら、次は店頭業務で掃除を徹底的にやりました。
花屋さんの床には、手入れをした花や茎、枝などが落ちています。掃除をしていると、葉っぱはこのくらい落とすんだ、バラのトゲは品種によって大きさやつき方が全然違うな、など様々な気づきがありました。
掃除をしながら観察を進めると、なぜ先輩フローリストはこの花をおとしたのか、茎の切り口がまっすぐなものと斜め、割られたものなど、何が違うのだろう?花びらが落ちているのはなぜだろう?と様々な疑問が湧いてきました。

私は疑問点が湧いたら素直に先輩フローリストに質問していました。
わからないことをわからないままにしない。疑問点はその場で解消しましたね。小さなことですが、その一つ一つが自信につながっていくのです。

5.なぜ素直な人が成功できるのか

技術は目で盗んで覚えろ、なんでも教えてもらえると思うな、プロフェッショナルな世界というのは自分で学ぶものだ、というスタンスの生花店やフローリストも存在します。
確かに細やかな技術やデザインに関しては、アーティストやデザイナーの感性による部分もありますので、全てを言語化できるわけではありません。
プロフェッショナルな世界ではもちろん自己努力が求められることでしょう。
しかしながら、私はスタッフたちにはできるだけわかりやすく、丁寧に仕事を教えたいですね。自分の会社では質問のしやすい環境を大切にしています。

弊社フローリストは業界経験が豊富なので、自分たちの経験は後輩にフィードバックしてね。と伝えています。
未経験であっても現場に出来るだけ早く慣れることができるように、店舗用の業務マニュアルを作成し、都度情報をアップデートしたりしています。自分が他社の研修に出た場合、その情報はスタッフ全員にフィードバックしています。

今までフローリストを目指す方を何人も雇用してきましたが、学ぶ意欲があり、素直な方は提供した情報をしっかりキャッチし、自分のものにしていますね。
技術だけではなくマインド的な部分も含め、成長意欲のある方は他人の意見やアドバイスをしっかりと聞き入れる素直さを持っています。
わからないことをわからないままにせず、ご自身で調べてみたいり、周りの先輩方に聞くことができれば知識や経験を1つずつ増やすことができますよね。
前述した通り、異業種からの転職の場合、キャリアの差は歴然です。その差を埋められるかどうかは素直さにあると言えますね。

6.まとめ

与えられた環境の中で、その環境を生かしながら、疑問点や不安が芽生えたときに素直に聞くことが重要です。そしてそのアドバイスに耳を傾けて実践してみましょう。

誰もが花咲くフローリストになるための秘訣は素直さにあると私は考えます。
先輩フローリストやスタッフたちに教えていただいた通り実践あるのみです。
何事も素直にトライして、自分の経験値を一つ一つあげていきましょう。
その経験の積み重ねがプロフェッショナルなスキルを作るのです。

千里の道も一歩から始まるということわざの通り、フローリストになる道も小さな一歩からスタートします。
社長のひとりごとブログを通じて、ものづくりの世界の楽しさを垣間見ていただけたら嬉しいと感じています。
本日もお読みいただきありがとうございました!
また次のブログでお会いしましょう。