お正月花の楽しみ方:新年を晴れやかに迎える花の種類やスタイルをご紹介

 みなさま、こんにちは!早いものでもう今年も終わりに近づき、新しい年を迎える準備が整う頃となりました。この一年を振り返りつつ、新しい希望を胸に新年を迎える瞬間は特別なものですね。
 今回のブログでは、意外と知らなかった?お正月定番のお飾りの意味・由来、近年のトレンドを取り入れた正月花の選び方や飾り方をご紹介します。新しい年を迎える準備のひとつとして、ぜひ正月花でお部屋を美しく飾ってみませんか?

1.お正月飾りを飾る時期
2.お正月を華やかに飾る定番アイテム
3.近年のお正月花
3-1.切花で楽しむ
3-2.鉢で飾るお花
4.まとめ

 お正月の飾りは、12月13日の「正月事始め」以降であれば、いつ飾っても問題ないとされています。
近年ではクリスマス後の26日、27日、28日、30日のいずれかに飾るのが一般的です。中でも28日は末広がりの「8」が入っているため、縁起が良いとされています。
逆に、「二重苦」と言われる29日や「一夜飾り」となってしまう31日大晦日に飾ることは避けた方が良いでしょう。

 お正月にお飾りや正月花を飾ることは、日本の伝統的な風習であり、いくつかの意味が込められています。
お正月は新しい年の神様『歳神様(としがみさま)』をお迎えするための行事です。歳神様は、1年の幸福をもたらすために各家庭に降臨するとされています。
お正月の行事や風習は、そんな歳神様をお迎えし、たくさんの幸せを授けていただくために生まれました。
まずはそんなお正月を伝統的に彩ってきた定番アイテムを、意味や由来を含めてご紹介いたします!

 松は古来より神様の宿る木として考えられています。一年中緑の葉をつける常緑樹であること、樹齢が長いことから、永遠の命の象徴を表し、縁起が良いものとしてお正月に用いられています。

 まっすぐ成長し、荒れた天気でも折れない芯の強さの様子から、誠実(まっすぐな心)・強い志の象徴として用いられています。

 梅は厳しい寒さの中、他の花よりも早春に花を咲かせることから、出世や開運の象徴として用いられます。

門松

 お正月に各所で見られるようになる門松。門松は玄関前や門に左右一対で飾ります。これは、歳神様がやってくる時の目印として置かれています。平安時代後期には存在していた文化で、当時は松のみを飾っていたようです。そこに、縁起物の竹や梅が添えられるようになり、現在の形に至ります。

花の絵

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画像:弊社ではドア飾りを1点1点手作りしてご用意しております。

輪飾り・正月飾り・ドア飾り

 小型なこのお飾りは、手軽に飾れるので輪飾りだけ飾るご家庭も多いのではないのでしょうか?輪飾りは、清められた場所であることを示す印として玄関や水回りに飾ります。魔除けの効果があり、円形の輪の形であることから、永遠に続く、無限の意味を持ちます。
当店では手作りで、鶴(長寿・平和)や水引(吉事を願う)をつけたオリジナル輪飾りの販売を行っております!ぜひお手に取ってみてください♪

南天・千両・万両

 南天は「難転」と読みが同じになることから、「災難を転じて福をなす」という意味を持ち、魔除けの植物として用いられます。
千両・万両は名前から「お金」を連想させます。また、一つの枝からたくさんの実のなる様子は「お金が増える」=「商売繁盛」の意味を持ちます。
鮮やかな赤い実は華やかに飾りを彩ってくれることでしょう!

 元々は中国から日本へ、不老不死の薬として伝わった菊。長寿を願う縁起の良い花として用いられています。また、「高貴・生命力」などの縁起の良い花言葉を持ちます。天皇の紋章としても、菊のデザインが使われていますよね!
菊は花持ちが良いため、長く楽しむことができます。一概に菊といっても、花の形や咲き方が品種によってさまざまなので、ぜひお好きな雰囲気の菊を選んでみてください♪

ゆずり葉

 ゆずり葉は、春に新芽が開くと、古い葉が落ちていく特徴があります。この新しい葉に「譲る」様から、親から子へ世代を変えていく、子孫繁栄の意味合いを持ちます。

裏白

 裏白は、名の通り葉の裏面が白い見た目をしています。そこから、心の潔白さを表します・また、シダを「齢垂る」に掛けて長寿の意味を持たせています。

 近年の傾向として、洋花を家に飾るご家庭が増えております。せっかくの新年、自分のお気に入りのお花を飾りたい!という方や気軽に華やかさを演出させたい方にお勧めです!そんな洋花の中でも、お正月にお勧めなお花をご紹介いたします。

ピンクの花

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画像:ピンクのシンビジューム

シンビジューム

 寒い時期に花を咲かせる洋ラン・シンビジューム。ボリュームがあり、豪華さを演出してくれます。花持ちがよく、長く楽しんでいただけることでしょう。カラーバリエーションもオレンジ、ピンク、グリーンとさまざまなバリエーションがあるため、お好きなシンビジュームをぜひ選んでみてくださいませ!
また、先ほどご紹介した伝統的な縁起の良い植物たちとの相性も良く、組み合わせて一緒に飾るのもおすすめです。

オンシジューム

 こちらも花持ちの良い洋ラン・オンシジューム。小花のたくさんついたこのお花は、縁起の良い花としても知られています。黄色は「金運」、ピンクは「恋愛運」と、それぞれ色でも意味合いが異なります。中国の旧正月では新年を迎えるためにこの縁起の良いオンシジュームを飾るそうです。
特に、鮮やかな黄色いオンシジュームをワンポイントでアクセントとして生けると、華やかに元気に彩ってくれることでしょう。

ユリ

 日本で古来より愛されているユリ。このお花も持ちが良く、蕾から開花まで、長くお楽しみいただけます。大輪な花を咲かせるためインパクトがあるのはもちろん、加えて、見た目だけではなく香りでもお楽しみいただけます。一般的にメジャーな白いユリはもちろん、ピンクなどの色のついたユリもお勧めです。高貴な印象のあるこのお花は、お正月のムードに負けることなく立派に演出してくれることでしょう。

ピンクの花

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画像:バラ、品種も多くカラーバリエーションも豊富

バラ

 さまざまな色、形のあるバラ。豪華で美しい花姿は、豪華に彩りたいお正月にぴったりです。バリエーション豊かなこのお花は、先ほどご紹介した伝統的なお正月花とも相性がよく、フラワーアレンジメントにもおすすめです。

胡蝶蘭

 贈答品として多く出回っている胡蝶蘭。「幸福が飛んでくる」という花言葉があり、縁起の良い植物であると言えます。華やかな印象を持つ胡蝶蘭は、花の持ちもとても良く、お正月を彩るお花として最適です。お年賀としてお世話のなった方に贈るのも良いでしょう。
大輪のもの、中型(ミディ)、小型と、花の大きさや、本数、色もさまざまなため、ぜひ飾りやすいお気に入りの胡蝶蘭を選んでみてください♪

紫の花

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画像:シクラメン、赤が主流ですが、近年では紫のカラー展開も登場しています

シクラメン

 シクラメンはクリスマスからお正月まで、長く世の中で楽しまれています。ちょうど冬の時期に鮮やかな色の花の咲かせるシクラメンは、場に彩りを持たせ、華やかに演出してくれることでしょう。

シンビジューム

 切り花でもご紹介したシンビジューム。寒い季節に花を咲かせるため、お正月の時期にぴったりです。鉢でもシンビジュームをご紹介する理由は、「育てる楽しみ」があるためです。植物を育てるのが好きな方にぜひお勧めしたいお花です。

 伝統的なお正月飾りにはそれぞれしっかりとした意味があり、縁起の良いものであることがわかります。新年がより良いものになるように願い、大切にされてきた日本ならではの伝統ですね!
近年お正月に飾る花としては、長持ちのする蘭系のお花やユリが好まれます。また、見た目の華やかさやボリュームのあるバラで彩るのもおすすめです。
花瓶に入れて楽しむもよし、フラワーアレンジメントで華やかに演出するもよし、鉢で育てながら楽しむもよし、な飾り方をぜひ挑戦してみてください♪
 当店ではこういったシーンに合わせたお花合わせのご提案や、フラワーアレンジメントのご注文も承っております。ご気軽にお声掛けくださいませ。

花が飾られている花束

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画像:お正月にご用意した新春アレンジメント

最後になりますが、今年も一年、大変お世話になりました。2025年もi-floristをどうぞよろしくお願いいたします!
それではみなさま、よいお年をお迎えくださいませ。