今選びたいクリスマスデコレーション 2024年編

 皆さまこんにちは!あんなに暑かったのに急に気温が下がり、一気に冬になってしまいましたね、、、!昼と夜の温度差も激しく、体調を崩しやすい季節ですので、寒暖差に気をつけて過ごしていきましょう!
さて、今回のブログでは、クリスマスのデコレーションと近年のクリスマスのトレンドに注目して書いていきますので、良ければお付き合いください♪

花が咲いている植物

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画像:クリスマスにおすすめの花材、ネイティブプランツとブルーアイス

1.クリスマスの起源
2.定番クリスマスデコレーションの起源と意味
2-1.クリスマスカラーの起源と意味
2-2.クリスマスツリーの起源と意味
2-3.サンタクロースの存在と靴下を飾る起源と意味
2-4.キャンドルを飾る起源と意味
2-5.クリスマスリースの起源と意味
3.近年のトレンドデコレーション
3-1.その1:重厚感があること
3-2.その2:奥行きがあること
4.終わりに

 現在の日本では、プレゼントを貰える、贈る、ご家庭やデパート、商店街のイベントとして盛り上がりを見せているクリスマスですが、皆さまはそんなクリスマスの起源についてご存知でしょうか?クリスマスについては諸説あるようですが、その中でも一般的に知られている起源をご紹介いたします!
クリスマス(Christmas)とは、キリスト(Christ)のミサ(mass)を表す言葉です。キリストはもちろんキリスト教の始祖イエス・キリストのこと。ミサはカトリック教会で行う大事な礼拝のことを指します。
元々は当時のローマ帝国で信仰されていた太陽信仰のミトラス教の光の祭りが12月25日であったことが起源であると言われています。
また、ローマ帝国では以前から厳しい冬に備えて体力を蓄えるため、日々の収穫に感謝する日として、12月25日に冬至のお祭りをしていました。
そこに、キリスト教をより広めていくため、地域の人々にお祭りが定着しているこの日にキリストの降誕の日を合わせてクリスマスの宗教的な意味合いを持たせていきました。
そしてそれが全世界へ広まり、現在の形へと変化していったのだと言います。
実際はキリストの降誕の日は正確には記されておらず、誰もその日がいつなのか分からないのだそう。
 クリスマスは、教会の宗派や地域によって解釈がさまざま。それぞれが大切に継承して今のクリスマスの形があるのですね!

 教会では、クリスマスの4週間前からクリスマス当日までを「アドベント」と呼びます。クリスマス時期に発売されているアドベントカレンダーの「アドベント」ですね!これは、イエス・キリストを待ち望む期間として設けられており、クリスマスの一月前から飾り付けを始める習慣の元になっています。
クリスマスデコレーションには、赤緑白などのカラーやもみの木、リースなどのモチーフといった、クリスマス特有の定番デコレーションがございます。そのデコレーションの起源や意味も併せてご紹介いたします!

花が咲いている植物

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画像:クリスマスカラーの切花で彩られた店内

 クリスマスでよくみられる赤、緑、白、ゴールドの色使いは、その組み合わせだけで「クリスマスっぽさ」を演出できるカラーです。クリスマスカラーにはそれぞれクリスマスに合わせた意味が存在し、そのためここまで定番となるまで世界中で浸透しているのでしょう。

赤い色の意味:赤色はイエス・キリストが十字架に磔にされた際に流した血を表しています。そのためこの赤色は、キリストの自己犠牲精神より、愛と寛大さの象徴としてクリスマスの定番カラーとなっています。

緑色の意味:緑色は、一年を通して葉が全て落ちる期間の存在しない、常緑樹のもみの木の色を表しています。一年中葉が落ちないという点から、強い生命力と、永遠の命、永遠の愛の象徴として用いられています。

白色の意味:白色は、罪や汚れのない純粋無垢を表現しています。ホワイトクリスマスのわくわくする気持ち、純粋で汚れのない世界を演出している雪の色でもあります。キリストは罪のない純粋無垢な存在であったことから、この色が用いられています。

ゴールドの意味:ゴールドは、イエス・キリストの降誕を知らせる「希望の星」を表しています。これは、世界の闇を照らす光、救世主であるキリストの王権を象徴しています。一般的にゴールドは金銭や豪華さを意味することが多いのですが、クリスマスの色としては、「希望の星」として世の中に浸透しています。

 クリスマスツリーは元々、古代ゲルマン民族が寒さに強い常緑樹の樫が永遠の象徴として崇拝されていました。そこにキリストの宣教師はこれを切り、もみの木を広めたと言います。
 また、中世のドイツでは、もみの木に小人が宿るとされていて、食べ物を飾ると小人が集まり、人々に力を与えてくれると信じられていました。これらの常緑樹への崇拝がクリスマスツリーの起源です。
クリスマスツリーの最上部に飾る金色の星は、カラーの話でも紹介した「希望の星」を表しています。また、もみの木の枝の形自体を十字架と見立てている地域もあるようです。
クリスマスツリーに飾る丸いボールなどのオーナメント。これは昔、アダムとイブの食べたとされる知恵の木の実から、りんごを飾っていた代替品だといいます。

クリスマスには欠かせない「サンタクロース」の存在。サンタクロースにももちろん起源となった人物がいます。奇蹟者ニコラスです。ニコラスは貧しい家に金貨を投げ入れていました。その中である日、投げ入れた金貨が貧しい家の子供の靴下に入ったことから、その伝説が広まり、サンタクロースの存在と靴下を飾る習慣が生まれました。

 キリストは世界を照らす存在であったことから、キャンドルはキリスト自身の象徴として用いられています。また、電気のない時代からの名残で、クリスマスには暖かい蝋燭の光の中で過ごすという伝統にもなっています。

 リースの起源はクリスマスよりも前、古代ローマ時代にまで遡ります。古代ローマ人は、お祭りなどで冠として木の枝や葉っぱ、花などを用いて制作していました。月桂樹を用いた冠もその時代からあるようです。その後、キリスト教にも取り入れられ、ひいらぎを用いたクリスマスリースが誕生しました。
 本来冬至のお祭りでもあったことから、豊作祈願として赤い木の実や生命力の表す松ぼっくりなどをリースにつけて装飾しています。
リースは輪の形であることから、「永遠」を表しています。そこにキリスト教の愛が融合し、クリスマスのリースでは「永遠の愛」を願うものとして用いられるようになりました。また、魔除けの効果として、常緑樹で殺菌作用のある柊のリースを飾っているようです。

 近年のクリスマスデコレーションでは、これまでの定番クリスマスカラーを崩した、淡い水色のカラーやくすみピンクのピーチカラーでのデコレーションがトレンドです。先ほどご紹介したような定番クリスマスの装飾モチーフを崩さず、色を変えていくことが近年のトレンドとして挙げられます。
淡い水色のカラーやピーチカラーの装飾はゴールドやくすみカラー、アースカラーとの相性が良く、アンティーク調でエレガントに演出したロココスタイルのデコレーションが良く合います。
色や雰囲気の合わせた装花や、リボンやレースを併せて装飾すると、より18世紀フランスのロココ様式のエレガントで洗練された印象を与えてくれることでしょう。
リボンやフリル、レースやこういった淡い色のカラーは日本では幼く可愛い印象に受け取られることが多いアイテムです。ロココスタイルのように洗練された装飾にするにはいくつかのポイントがございます。

ピンクの花

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画像:トレンドに合わせたおすすめ、バラ・アルヌワブラン

 トレンドに合わせたクリスマスの装花では、装飾に合わせたお色の大輪のお花をいくつか選んでみるのはいかがでしょうか?ロココスタイルはアースカラーととても親和性があります。そのため、コニファーなどもふんだんに用いて自然な装飾にすることが可能です。深みのある色を足すとより重厚感を演出することが可能です。そのため、リースやスワッグの装飾と合わせてトレンドの淡い水色やピーチカラー、ゴールドを合わせるのも素敵な仕上がりになることでしょう!
装飾に用いる生地は重みのある素材を選んでみてはいかがでしょうか?生地にこだわりを見せると、色に限らずリボンやレース、フリルは洗練された印象を持たせてくれます。
 ツリーの装飾はオーナメントに限らず、リボンを用いた装飾も近年よくみるトレンドです。リボンは大きく、足を長くすることで、より優雅さが生まれます。一方、小さく作っていくことで可愛らしさが生まれます。お好みに合わせて変化させてみてください♪

 先ほど、大きく大胆に、といった紹介の仕方をいたしましたが、それに加えて奥行きがあることも洗練された雰囲気を作るには欠かせません!
ぜひ大輪のお花には小花やリーフ、色の変えたお花を足して、奥行きのある生け方に挑戦してみてくださいませ。お花の種類だけでなく、合わせ方にもよって、印象がとっても変化いたします。シルバーリーフなどを入れると、よりエレガントな仕上がりに魅せてくれることでしょう。当店ではさまざまなお花のコーディネートのご提案を、お客様とご相談しながらさせていただいておりますので、ぜひ店頭でお試しくださいませ!
 また、クリスマスに合わせてアレンジメントでテーブルを彩るのもおすすめです♪お世話になっている方に、家族親戚に、ご自分用に、クリスマスのプレゼントとしていかがでしょうか?
定番のキャンドルの装花やクリスマスリースでも、少しゴールドの装飾を足してあげると、リーフなどとのコントラストで重厚感が出てくることでしょう。重さ×少しの軽さ(ゴールドなど)が重厚感と奥行きを出す上でのポイントです。いい塩梅をぜひ追求してみてくださいませ。
リボンやフリル、レースはその形にこだわって装飾すると奥行きを出すことができます。例えば、クリスマスツリーに飾るリボンは下から上にかけて小さくしていったり、色によって大きさを変えてみたり、、、ロココスタイルのドレスのように、下に垂れ下がるように、リボンを連ねていくのも良いでしょう。
 これらのポイントを抑えることで、エレガントで洗練されたロココスタイルのトレンドクリスマスデコレーションを楽しめることでしょう。18世紀初頭のフランス絵画などから装飾のアイディアを拾うのも良いかもしれません!
上品に豪華に見せてくれるこれらの色合いは、近年の「バレエコア」スタイルの流行とも親和性がありますね!

ピンクの花が咲いている

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画像:店頭に並ぶポインセチア

i-floristでも、ピンクのポインセチア(プリンセチア)のお取り扱いがございます。一味違ったクリスマスの魅力もぜひ楽しんでみてくださいませ♪

 今回のブログでは、クリスマスデコレーションに注目してお届けいたしました。意外と知らなかった、クリスマスの装飾の起源や意味。知っているとクリスマスがより特別に楽しめるような気がしますね♪従来の定番クリスマスのわくわく感と、トレンドのエレガントなクリスマスの特別感、両方とも魅力的で迷っちゃいますね!皆さまにもこの魅力が届いていると幸いです♪
今年も残りわずかとなりました。皆さま素敵なホリデーシーズンをお迎えくださいませ!